鰻と新一年生のはなし

「今年のシラスウナギ漁は?」と毎年この時期鰻業界では話題になります。それでは、今年は?と申しますと、養殖産地によっていろんな違いはあるものの、池入れ量は昨年並みといった所です。
 
 おかげさまで、私どもの池でも予定通りシラスウナギを入れることが出来ました。学校のプールほどの養殖地にシラスウナギが約2kg。よく見ていないとどこにいるのかわかりませんが、一万尾ほどの「めそっこ」が元気いっぱい泳いでおります。 これから一年余かけ、ゆっくりとおいしい鰻に育ててもらいます。
 
 ところで、総務省の発表によると、昨年11月の鰻の消費支出は全国平均多少増えているそうですが、どんな時代であろうとも初心貫徹。いつも1年生のつもりでおいしい蒲焼を皆様に差し上げたいと思いつつ、今日も火床の前に立っております。