黒仔うなぎのはなし
春風、薫風、春風に誘われて、と実に気持ちの良い季節になりましたね。
昨年12月から今年1月にかけて入れたシラスウナギもいよいよ「黒仔」と呼ばれる大きさ(体長20cm前後、体重100g前後)になって参りました。独自に生魚を配合した練り餌に群がる姿を見ると嬉しくもなり、またその成長ぶりには驚かされます。
これから4ヶ月ほどかけてじっくりと良質でおいしい鰻を育てていただき、大きくなった順に取り上げてもらうわけです。
ところで皆さんは「養殖鰻はみな同じ」とお考えでしょうか?いえいえ、エサ、水質、土壌などなどで成長すればするほど大きな差が出て来るのです。そして、何より大切なのは関係各人の「おいしい鰻を育てるんだ」という熱い思いと愛情が必要なのです。私共スタッフもそんな情熱をお客様にそのままお伝えしなければと頑張っております。
もうすぐ天然鰻もやって来ます。どう焼こうか?団扇(うちわ)で炭を扇ぎながら、今日も火床の前に立っております。