今年の天然鰻の話
五月になり、今年も天然鰻がやってまいりました。今年は今のところ東京湾、浜名湖、四万十川などからです。
年々歳々捕れる量は減少一方、川や湖の様相も変わり、魚を捕る漁師も減りと、これから先、量が増えていくことは考えにくい状況です。
それだけに今、目の前にいる天然鰻をいかにおいしくお客様に召し上がっていただくかが、私共の仕事だと考えます。
鰻もその昔、江戸前が一番。徳川家に献上するため、参勤交代の折4、地方から運ばれて来る鰻を旅鰻と言って二流品だと評されておりました。きっと各地では鰻がたくさん捕れていたのでしょうね。
今、私共に送られてくる天然鰻、さて、そう焼こうかな?そう考えながら今日も火床の前に立っております。