鰻の効能のはなし
千年もの昔から夏痩せには鰻が一番と言われてきましたが、いろんな事が数値化されてきた現代、いよいよ鰻の効能がその数値によって裏付けされてきました。
鰻を分析するとビタミンAやカルシウム塩などが多く含まれており、それが新薬開発に役立っているそうです。また、古くから鰻にかかわる民話や歌などは数多く残されており、鰻が薬剤や強壮食材であった事がうかがえます。
「うなぎこそ脚気(かっけ)を治すもの筋骨強く神を補ふ」「うなぎこそ陰つよくするものなれや常に食してそのしるしあり」(和歌食物本草より)。
鰻をはじめ、肉や卵などナトリウム塩性の強い食物は、邪念を起こすため雲水たちは口にしなかったとか。
どうか皆様、鰻を食べて元気に夏を乗り越えてください。今日もうちわ片手に火床の前に立っております。