鰻と諏訪湖のはなし
大寒がすぎたとは言え、まだまだ寒い日が続きます。「早春譜」の歌声が似合う季節ですね!
昔の話をするのは年寄りの証拠と言われますが、ひと昔前はこの時期諏訪湖ではわかさぎ(公魚)漁の本番を迎え、市場、揚げ場にはあふれんばかりのわかさぎが山積みされていました。
焚火の脇で脂の乗った大きめのわかさぎ(大公)を焼いて食べた時のあのおいしさ、未だに忘れられません。あの味を皆々様にと思っても、今では諏訪湖の生態系もすっかり変わってしまい、差し上げることは出来ません。もちろん、鰻も天竜川にできたダムのおかげで、天然と言われるものは全くありません。
「あかぶな、わかさぎ、もろこにとんこ」やっぱり年寄りの証拠ですかね、と思いつつ、今日も火床の前に立っております。