鰻の雄雌のはなし
初夏のこの時期には夏の河豚とも言われる魚、めごちがあります。身がしまり、かなり固いのでうす造りにしますが、なかなか上品な味わいです。形が小さいうちは雄であり、大きくなるにしたがい、ほとんど雌になります。不思議ですね。
それではいったい鰻の雄雌は?と言いますと、生息域や栄養によって個体差はあるものの、雌に比べ雄の方がやや小形、そして外観上最も違う所は胸ビレの長さ、雌は雄よりも短く、先っぽが丸みを帯びています。
しかし、これは天然を主とした統計上の事であり、流通している養殖物ではほとんど見分けることは出来ません。中性はたまたま雌雄同体の状態としか言い様がありませんね。
この鰻は雌のなるのかな?雄になるのかな?なんて思いながら今日も火床の前に立っております。