鰻の飼料のはなし
50年ほど前までは、鰻を大きくするために近海で捕れていた小魚をミンチにして与えておりましたが、最近はフィッシュミールと呼ばれる魚粉を中心に、各種栄養素まで混ぜた飼料で養殖している方もいます。人間の手により、鰻の様子を見ながら柄杓で与えていたエサも、今では水質が悪化するのを避けて浮き飼になっています。
時代の変化により、以前のような養殖はなかなかできませんが、より天然に近く、よりおいしい鰻を作ろうと私共ではいろんな方法を考えております。
飼(えさ)もそのひとつ。大豆イソフラボンに着目し、昨年より与え始めました。どんな結果になるのかまだまだわかりませんが、とにかく旨い鰻を作るための努力は惜しみません。
皆様に「美味しい」と言っていただける蒲焼作りを目指し、今日も火床の前に立っております。