下り鰻のはなし

 晩秋から初冬にかけては正に鰻の旬、とかく鰻の旬は夏では?と考えられていますが、産卵のために川を下る鰻は餌を摂らないので胃腸はきれい、肉質は肥え、脂肪で表皮を押し出すほど丸々としております。

 これは天然の鰻のはなし。今や養殖鰻がほとんどですが、養殖と言えどもこの季節の鰻が一番おいしいのではと私は思います。

 まもなくシラスウナギを池に入れる季節となり、今池にいる鰻は「ひねこ」と呼ばれ、量は少なくなってきますが、凝縮されたその美味しさはひとしお。

 さて、このおいしい鰻をどう焼くか、一年を振り返りながら今日も火床の前に立っております。